
▼年金が「月10万円」で老後が不安…持ち家で「貯金」と「退職金」があれば大丈夫? 生活費を試算
年金は「国民年金(老齢基礎年金)」と「厚生年金」の2種類
年金とは、一般的に「国民年金(老齢基礎年金)」と「厚生年金」のことを指します。
国民年金は、20歳~59歳までの人が入る年金で、通常65歳から支給されます。厚生年金は、会社員や公務員などが入る年金制度です。20歳未満でも、条件を満たしていれば給料から差し引かれます。
ただし、会社員や公務員に扶養されている配偶者や自営業の人などは、厚生年金を支払っていないため、国民年金のみ老後に受け取ることになり、年金額も少なくなります。
「国民年金(老齢基礎年金)」の計算方法
令和6年度における国民年金の支給額は、年収にかかわらず月額6万8000円(昭和31年4月1日以前に生まれた人の場合月額6万7808円)です。20歳~59歳まですべての月において支払っていればもらえる額で、1年に換算すると81万6000円となります。
ただし、学生や所得が低い人など保険料の納付が困難な場合、猶予や納付免除・一部免除といった制度があります。制度を利用し満額納付していない期間がある場合は、表1の計算式に当てはめることで、年間支給額の計算が可能です。
※日本年金機構「老齢基礎年金の受給要件・支給開始時期・年金額 年金額(令和6年4月分から)」を基に筆者作成