私の務める会社では、業績がよいと「1年」ごとに月の基本給が「1万円」上がります。正直少ないと感じてしまうのですが、一般的な「昇給額」はどのくらいなのでしょうか?
みなさんの中には、一般的な昇給額はいくらくらいなのか気になるという人もいるかもしれません。タイトルにある「昇給1万円」は、果たして平均と比較して高いのでしょうか、それとも低いのでしょうか。   そこで本記事では、昇給の平均額や賃上げ促進のための制度などを解説していきます。ぜひ参考にしてください。

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昇給額の平均額は?

厚生労働省による「令和5年賃金引上げ等の実態に関する調査の概況」によると、平均賃金の改定額は9437円、改定率は3.2%でした。昨年度の平均5534円、改定率1.9%と比較すると、大幅アップしています。
 
また、従業員規模別で比較してみると、表1の通りです。
 
表1

従業員数 平均賃金の改定額(昨年対比) 平均賃金の改定率(昨年対比)
5000人以上 1万2394円(+5916円) 4.0%(+2.0%)
1000~4999人 9676円(+4283円) 3.1%(+1.3%)
300~999人 9227円(+3569円) 3.2%(+1.2%)
100~299人 7420円(+2682円) 2.9%(+1.0%)

※厚生労働省「令和5年賃金引上げ等の実態に関する調査の概況」より筆者作成
 
また、日本労働組合総連合会の「2023春季生活闘争まとめ~評価と課題~」によると、平均賃金の加重平均は1万560円、率は3.58%という結果でした。こちらも例年と比べて高水準な結果となっているようです。
 
同様に、従業員別の比較は表2の通りです。
 
表2

従業員数 定昇相当込み賃上げ額(昨年対比) 定昇相当込み賃上げ率(昨年対比)
1000人以上 1万1380円(+4984円) 3.69%(+1.57%)
300~999人 9389円(+3994円) 3.44%(+1.44%)
100~299人 8451円(+3441円) 3.32%(+1.34%)
~99人 6867円(+2480円) 2.94%(+1.05%)