
自分の理想の人生とは?
今シーズン、大谷翔平選手の驚異的な活躍ぶりを紹介する報道が続きました。そして、ついにはワールドシリーズ制覇。うれしいニュースに日本中が明るい気持ちに包まれました。
高校時代のエピソードも多く報道されましたが、そのなかで筆者が個人的に気になったのが「人生設計シート」です。これは、18歳から70歳までの自分の人生設計をシートに書くという課題の授業だったようです。
いわば、将来の年表作り。高校3年生にとって、70歳の自分の姿を想像するのは難しいでしょう。インタビューに応じた同級生は、「1時間程度の時間制限もあり、自分はあまり埋めることができず、60代で交通事故死することにしました」と答え、何ともウイットにとんだコメントに感心しました。
大谷選手のシートはというと、野球人生における各年の目標記入だけでなく、「次男誕生」「ハワイ旅行」などの記載も見られました。
もちろん先のことは分からないし、半分以上は妄想の世界かもしれません。しっかりと野球の目標設定をする一方で、「自分はどのような人生を送りたいのか」という夢をシートに記入することは重要です。
「こんな人生を送りたい」というのは夢物語かもしれませんが、人それぞれに違います。自分にとって何が重要なのか、優先順位はどうなっているのか、これは書き出すことで整理できます。
希望を可視化することで「実現は無理かも」と思われる内容も、「できそうな気がしてきた」に一歩近づく可能性が高くなるでしょう。シートを作っても大谷選手になることはできませんが、自分の人生の道筋を考える手助けには有効です。