
薬を紛失してしまったら保険適用価格で再購入できる?
薬を紛失してしまった際、薬局に事情を話しても保険適用価格での再購入はできません。
なぜなら、保険適用で薬を購入するためには、有効な処方せんが必要だからです。処方せんは医師が患者に対して、特定の薬を特定の量で特定の期間服用するよう指示したことを証明する書類です。
また、厚生労働省の調剤報酬の通知に「被保険者が保険医より薬品の授与を受け、持ち帰りの途中又は自宅において薬品を紛失したために(天災地変の他やむを得ない場合を除く。)保険医が再交付した場合は、その薬剤の費用は、被保険者の負担とする。」と記載されています。
つまり、薬をなくした場合は、台風や地震などやむを得ないケース以外は、全額自己負担ということになります。
再度処方せんを発行してもらう際の注意点
薬を再度購入するためには処方せんが必要です。再度処方せんを発行してもらう際は、2つの点に注意しましょう。
1つ目は、薬の費用だけでなく、受診料や処方せん料などの費用がかかる点です。処方せんの再発行は、受診せずに処方せんのみを再発行してもらえる医療機関もあれば、処方せん発行のためには再度受診が必要なケースもあります。再受診が必要だった場合は、薬の費用に加え受診料や処方せん料がかかるため、自己負担額が大きくなります。
2つ目は、処方せんには有効期限がある点です。処方せんの有効期限は、交付された日を含めて4日以内です(休日、祝日含む)。再発行してもらっても有効期限を過ぎてしまうと、薬の購入はできず、また医療機関に行くことになり手間もお金もかかります。再発行してもらったら、すぐに薬を購入するようにしましょう。