親が「子どものために学資保険に入りなさい」というのですが、私はすでに死亡保険・医療保険・就労不能保険に入っています。学資保険にも入ったほうがいいですか?
先月子どもが生まれたA子さんは、親に「すぐに学資保険に入りなさい」と言われています。   しかし、A子さんは結婚を機に夫を受取人にした死亡保険・医療保険に入り、最近は就労不能保険にも入ったそうです。子どものために学資保険にも入るべきか悩んでいる、とのご相談です。

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現状把握と学資保険の役割を確認

A子さんは、ご自身やご家族を守るための保険はしっかり整えていらっしゃいます。ここで学資保険に加入する目的を確認しましょう。
 
学資保険は、主に、子どもの教育費を計画的に準備することが目的で、貯蓄性がある保険で、契約者に万が一のことがあった場合でも、満期保険金が保証される仕組みが特徴です。
 

学資保険加入のメリット

学資保険には、以下のようなメリットがあります。
 

1.計画的な教育資金の準備

毎月一定額を積み立てることで、無理なく大学や高校進学時のまとまった資金を準備できます。
 

2.契約者の死亡保障

契約者(親)に万が一のことがあった場合、それ以降の保険料支払いは免除されます。一方で満期保険金や祝い金は契約どおり支払われるため、教育資金が確保できます。
 

3.比較的安定した資産形成

金利変動リスクがなく、リスクを抑えた貯蓄が実現できます。
 

学資保険加入にあたっての注意点

加入にあたって、以下のポイントに注意する必要があります。
 

1.リターンは控えめ

現在の低金利環境では、学資保険のリターンは大きく期待することはできないといえるでしょう。満期保険金が支払った保険料と同程度になることもあるというイメージです。
 

2.途中解約の場合は元本割れのリスクがぬぐえない

学資保険を途中で解約すると、元本割れ(解約返戻金は支払った保険料を下回る)となる可能性があります。