
クレジットカードの利用と請求にずれが生じる理由
クレジットカードを使うと、利用した月と請求される時期にずれが生じることがあります。これは、クレジットカードの「締め日」と「支払日」という仕組みによるものです。
締め日とは、1ヶ月分のカード利用額を集計する日のことです。例えば、締め日が毎月15日の場合、前月16日から当月15日までの利用分が1ヶ月分としてまとめられます。一方、支払日は実際に口座から引き落とされる日で、通常は締め日の翌月に設定されています。
このため、締め日直前に利用した場合と締め日直後に利用した場合では、請求される時期が1ヶ月ほど異なることになります。例えば、締め日が15日、支払日が翌月10日のカードの場合、14日に利用すると翌月10日に請求されますが、16日に利用すると翌々月10日の請求となります。
この仕組みにより、クレジットカードは実質的に1〜2ヶ月の支払い猶予が得られる便利なツールとなっています。ただし、この仕組みを理解していないと、予想外の請求に驚くこともあるでしょう。
店舗によって請求時期が異なるのはなぜ?
店舗によって請求時期が異なる理由は、クレジットカード会社への売り上げデータの送信タイミングの違いにあります。
売り上げデータの送信タイミングは、利用日から数日後の場合もあれば、数週間後になることもあり、店舗ごとに異なります。ネットショッピングの場合、商品の発送日を基準にカードの伝票処理が行われるケースが多いため、実店舗より請求が反映されるまでに時間がかかることがあります。
また、海外での利用の場合、為替レートの確定や国際ブランド会社を経由しての処理など、追加の手続きが必要となるため、請求までに時間がかかることがあります。
このように、店舗の規模や業態、利用場所によって請求時期が異なるため、予想外のタイミングで請求が来ることがあるのです。