病院でマイナ保険証をうまく連携できないと「10割負担」になると聞きました。機械音痴なので、やはり普通の「健康保険証」を使い続けるしかないのでしょうか…?
2021年からマイナ保険証が導入され、病院での受付がスムーズになったという声も増えています。一方で、「うまく連携できないと10割負担になる」という話を耳にして、不安を抱いた人もいるでしょう。特に機械操作が苦手な人は、マイナ保険証を避けたいと考えるかもしれません。   本記事では、マイナ保険証の概要や、窓口でマイナ保険証の連携がうまくできないときの対処法を解説します。

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マイナ保険証とは

マイナ保険証とは、2021年から利用が始まった「マイナンバーカードの健康保険証利用」のことです。マイナンバーカードに健康保険証のデータをひも付けて、健康保険証として利用できるようにしたものです。
 
2024年12月2日からは、新たに健康保険証が発行されなくなります。これに伴い、マイナンバーカードを健康保険証として利用することを基本とした制度に移行します。
 
マイナンバーカードを健康保険証として利用するには、事前に利用者登録を済ませる必要があります。登録が完了すれば、医療機関や薬局で、カードリーダーにマイナンバーカードをかざすことで健康保険証として利用できます。
 

マイナ保険証で10割負担を避けるには?

マイナ保険証の連携がうまくできなければ、窓口で10割負担になってしまうのではないか、と不安に思う人もいるかもしれません。
 
実際に、窓口で10割負担になる事例が発生しています。全国保険医団体連合会が1万2000を超える医療機関を対象に行った調査によると、約70%の医療機関がマイナ保険証やオンライン資格確認の際にトラブルが「発生した」と回答しています。さらに、トラブルがあった医療機関のうち約10%で、いったん10割(全額)を請求したケースがあることも報告されています。
 
一方で、窓口で10割負担とならないように対策も設けられています。まず、受付でマイナ保険証が読み取れなかったとしても、スマートフォンでマイナポータルにアクセスすることで、自分の保険情報を確認できます。その画面を提示すれば医療機関は保険証の情報を確認できるでしょう。
 
また、初診の場合は被保険者資格申立書を見せる、再診の場合は過去の受診時の資格情報を確認をしてもらう方法があります。保険が適用され、窓口での10割負担を回避できます。
 
ほかにも、マイナンバーカードと健康保険証をひも付けた後に、保険資格の情報をスマホにダウンロードして、提示できるようにしておくことも有効です。
 

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