喫煙歴20年の夫のたばこが「1箱580円」でビックリ! 以前は「300円」くらいだったと思うのですが、いつからこんなに値上がりしたのでしょうか?
家族が1箱580円のたばこを購入しているのを見て、「昔は1箱300円くらいだったのに……」と驚いた経験がある人もいるかもしれません。実際、たばこの価格はここ数十年で大きく変動しています。   本記事では、たばこが値上がりした背景と理由、そしてたばこが家計や健康に与える影響について解説します。

▼夫婦2人で「6缶パック」のビールを1週間で消費! これって飲みすぎ? 健康のためにもやめるべき?

たばこが値上がりした背景と理由

たばこの値上がりの背景には、たばこ税の増額が大きく影響しています。たばこの小売価格には消費税以外に、国たばこ税、地方たばこ税、たばこ特別税が含まれています。税金の割合は60%を超えていて、1箱580円のたばこを購入する場合、そのうちの300円以上が税金です。このように、たばこは税負担が重い商品なのです。
 
たばこの値上げの大きな理由には、これらの税金の引き上げがあり、その裏には国の厳しい財政事情が関係しています。高齢化に伴い社会保障関係費が増加し、国や地方の財政状況は厳しさを増しています。たばこは生活必需品ではないものと位置づけられているため、財政のための収入源として重い税金が課される傾向にあるのです。
 

たばこの価格推移

たばこの価格は値上がりを続けています。日本たばこ産業株式会社の主力ブランド「メビウス」を例にして、どのくらい価格が上昇しているのか見てみましょう。
 
メビウスは、以前は「マイルドセブン」という名前で発売されており、2003年の販売価格は270円でした。この価格が、2006年には300円、2010年には410円に値上がりしています。2018年には480円、2020年には540円、現在では580円に達しています。
 
このように、約20年でたばこの価格は2倍超も上がっていることが分かります。
 

たばこが家計と健康に与える影響