アパートに引っ越してきましたが、22時過ぎても上の階に住む子どもの足音がうるさいです。大家さんに相談して「防音対策」をしてもらうことは可能でしょうか?
「また足音が聞こえる……」。静かな夜を楽しみたいのに、上の階から響く子どもの足音に悩まされることはありませんか? 一度気になり始めると止まらない騒音問題は、多くのアパート住人が抱える共通の悩みです。しかし、解決方法が分からず、我慢を続けている方も多いのではないでしょうか。   この記事では、騒音問題を冷静に解決するための手順や、大家さんに相談するコツ、防音対策のヒントをご紹介します。

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防音対策としてできること

上階からの足音問題は、多くのアパート居住者が悩まされる典型的な騒音問題です。しかし、簡単な対策で解決できるわけではありません。
 
まず、よく見かける「遮音シート」を天井に貼り付ける方法は、残念ながらあまり効果がありません。音響学会の実験結果によると、ボードに遮音シートを貼り付けても振動騒音には無力であることが明らかになっています。
 
注意すべき点として、インターネット上には簡単な方法で防音効果が得られるかのように宣伝する製品が多く存在します。しかし、これらの製品の多くは誇大広告である可能性があります。防音設計の基礎知識や実績のない業者が販売する製品には特に注意が必要です。
 

大家さんに相談する前に騒音の程度を確認しよう

騒音問題で大家さんに相談する前に、まずは騒音の程度を客観的に確認することが重要です。感覚的な判断だけでなく、具体的な事実を把握しておくことで、大家さんとの話し合いがスムーズになります。
 
そのためには、騒音の記録をつけましょう。いつ、どのくらいの時間、どんな種類の音がするのかを詳細に記録します。可能であれば、スマートフォンなどで騒音を録音しておくのも良いでしょう。
 
また、騒音の基準について知っておくことも大切です。一般的に、夜間(22時から翌朝6時まで)は45デシベル以下が望ましいとされています。しかし、アパートなどの集合住宅では、ある程度の生活音は避けられないことも理解しておく必要があります。
 

大家さんへの相談する際の効果的なアプローチ方法