友人に「土日しか乗らないのに車を買うのはコスパが悪い」と言われました。スズキの「ワゴンR」なら維持費も安いようですが、週末に乗るだけでもコスパはいいですか?
憧れだったマイカーを買ったものの、仕事が忙しくて結局週末しか乗れない、という方も多いかもしれません。初期費用や維持費の高さを考えると「コスパが悪い」と感じて、駐車場代が高い都心部を中心に「あえて車を持たない」という選択をする方もいるでしょう。   「コストを考えると割に合わない」という理由で車を敬遠する方がいる一方、燃費性能が高く維持費が安い軽自動車も少なくありません。当記事では、「軽自動車」や「燃費優良車」にフォーカスし、自家用車のコスパについて考えてみたいと思います。

▼トヨタ「アル・ヴェル」は月々でいくらの支払いが必要? 返済額を試算してみた!

軽自動車は年間「26万円程度」の維持費が必要と考えられる

株式会社KINTOが2024年に実施した「Z世代のクルマに対する意識比較調査」によると、都内在住のZ世代(18~25歳)の66.2%が「自動車を運転することが好き」と感じている一方、51.3%が「若者のクルマ離れと聞いて、自分自身のことだと感じている」と回答しています。
 
さらに「自分名義の自動車を所有していますか」と質問したところ、「はい」と回答した割合は36.6%という結果となりました。
 
一方で、都内在住のZ世代の44.2%は自分名義の自動車が「非常に欲しい」もしくは「やや欲しい」と感じているようです。しかし、そのうち35.2%の方が「自動車の価格が高いから」、28.4%の方が「自動車の維持費が高いから」という理由で、自動車の所有を断念していることが分かりました。
 
購入価格については車種によって大きな差があるため、ここでは自動車の維持費について考えてみましょう。自動車の維持費には、毎月かかる駐車場代やガソリン代、年に1回納める税金などがあります。ここでは車種別に年間の維持費を試算したところ、表1のような結果となりました。
 
なお、表1では総排気量1リットル超~1.5リットル以下かつ車両重量1トン超~1.5トン以下を「小型車」、総排気量1.5リットル超~2リットル以下かつ車両重量1.5トン超~2トン以下を「普通車」として、2019年10月1日以降に初回新規登録を受けたものとして算出しています。
 
表1

軽自動車 小型車 普通車
自動車税 1万800円 3万500円 3万6000円
自動車重量税
(エコカーの本則税率で年換算)
2500円 7500円 1万円
車検代 約6万円~ 約7万円~ 約9万円~
ガソリン代
(年間走行距離1万キロメートル、
ガソリン代175円/リットルで試算)
【燃費25.2キロメートル
/リットルの場合】
約6万9400円
【燃費21.6キロメートル
/リットルの場合】
約8万1000円
【燃費18.0キロメートル
/リットルの場合】
約9万7200円
駐車場代
(月額1万円として年換算)
12万円 12万円 12万円
合計 約26万2700円 約30万9000円 約35万3200円