
▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい?
学資保険とは
学資保険とはその名のとおり、子どもの学資金(教育資金)を準備するための積立型の保険です。一般的には毎月一定額の保険料を支払い、満期を迎えると一定の学資金を受け取ることが可能なものです。また、商品によっては中学校、高校入学時など任意のタイミングでも受け取り可能です。
一般的に、契約者である親に万一のことなど(保険会社により所定の条件)があった場合は、それ以降の保険料の払い込みが免除になったうえで保障が継続され、決まった学資金を受け取ることができるのは保険ならではの機能です。
しかしながら、昨今の低金利の状況下においては過去に比べると解約返戻率は悪く、保障内容によっては学資金の受取総額が支払保険料の総額を下回ることもあります。
そのため、学資保険のメリットは、
・親に万一のことがあっても学資金の準備ができる
・原則決まった額を受け取ることができる
デメリットは、
・物価上昇に対応できない
・NISAなどそのほかの資産形成方法に比べると貯蓄性が悪くなることがある
といえます。
大学の授業料も値上がりしている
文部科学省の「国公私立大学の授業料の推移」によると、過去30年間(平成5年と令和5年)では、国立大学で授業料は約30%、私立大学では約39%値上がりしています。過去20年間では国立大学で約2%、私立大学で約18%の値上がりです。
図表1
これを踏まえると、今生まれた子どもが大学に進学するときには、もっと必要になっているかもしれません。授業料に限らず、全体的にインフレが進んでいる現在、注目されているのがNISA等を活用した資産運用です。