2019年には国民年金受給額が「6万5008円」だったのに、2024年は「6万8000円」に!それでも老後は年金だけで生活できないの?
「老後は年金だけで生活できないのでは」と、老後生活に不安を感じる人もいるでしょう。   直近の年金受給額を比較すると、物価の動向などに合わせて年金額が引き上げられており、例えば国民年金受給額は2019年に月額6万5008円だったのに対し、2024年は6万8000円に増えています。   年金が増額されても老後の生活を年金のみで賄えないのはなぜでしょうか。直近6年分の年金額や、年金のみでは老後生活が厳しいと言われる理由について調べてみました。

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2019年から直近6年間の年金受給額を比較

日本年金機構は、年金額の例として「国民年金(満額受給時の老齢基礎年金)」と「厚生年金(夫婦2人分の老齢基礎年金を含む標準的な年金額)」を毎年公表しています。このデータを基に、2019年から2024年までの年金受給額を比較し、表1にまとめました。
 
表1

年度 国民年金(月額) 厚生年金(月額)
2019 6万5008円 22万266円
2020 6万5141円 22万724円
2021 6万5075円 22万496円
2022 6万4816円 21万9593円
2023 6万6250円 22万4482円
2024 6万8000円 23万483円

※筆者作成
 
年金額は物価と賃金の変動に応じて、引き上げと引き下げを調整しています。直近6年間の推移では、年金額が引き下げられた年もありましたが、2019年と2024年を比較すると、国民年金は2992円、厚生年金は1万217円増えていることが分かります。
 
将来もらえる年金額は、年金保険の加入状況や現役時代の働き方などにより異なります。老後生活において年金は重要な収入源となるため、自身がいくらもらえるかを事前に確認しておきましょう。
 

年金だけで老後生活は厳しい?