表裏どちらにもカード番号の記載がないナンバーレスカードでは、カード情報の確認をするために会員専用サイトやアプリ上での確認が必要です。そのため、急いでいる場面では不便に感じることもあります。
また、紛失や盗難にあった場合は、通常のカードと同様に不正利用のおそれがありますので、速やかにカード会社に連絡するようにしましょう。
ナンバーレスカードは不正利用対策になるのか?
一般社団法人日本クレジット協会が2024年12月に発表した「クレジットカード不正利用被害の発生状況」によると、2018年では全体で235億4000万円だったクレジットカード不正利用被害額は、2023年では540億9000万円と5年の間に約2.3倍も増えていることが分かります。
いずれの年においても、不正利用のなかで最も多いのは番号盗用被害で、2023年の被害額は504億7000万円と全体の93.3%にも及びます。番号盗用被害は、おもに、クレジットカード本体の盗難やスキミングなどでクレジットカードの番号を盗み、不正に利用する手口です。そのため、券面に番号の記載のないナンバーレスカードは、被害を防ぐのに有効な手段といえるでしょう。
クレジットカードの不正利用を防ぐためには、ナンバーレスカードのほかに、本人確認サービスや通知サービスが充実しているなど、セキュリティーを重視したカード選びが重要になります。
ナンバーレスカードはクレジットカードの不正利用対策に一定の効果があると考えられる
ナンバーレスカードは、クレジットカードの不正利用のなかでも番号盗用被害に有効な手段です。番号盗用被害では、カードの盗難やスキミングなどでカード番号を盗んで不正に利用しています。そのため、クレジットカードの券面にカード番号などの情報がないナンバーレスカードは、不正利用対策になるといえるでしょう。
また、裏表の両面に番号などの記載がないナンバーレスカードでは、カード番号を確認するために会員専用サイトやアプリを開く必要があります。そのため、急いでいる場面では手間に感じることもありますが、アプリ上では利用明細やポイントもすぐに確認できるため、慣れればより便利にクレジットカードを活用できるでしょう。
クレジットカードの不正利用被害に遭わないためには、ナンバーレスカードのほかにも、本人確認サービスや通知機能が充実しているなど、セキュリティー対策がされたカード選びをすることが大切です。