40代のお一人さまです。今の貯蓄は「350万円」ですが、平均と比べどうなのでしょうか?50代・60代の平均貯蓄額も知りたいです。
ライフスタイルが多様化する昨今、生涯独身といった生き方も増えているようです。老後生活を一人で過ごすにあたって、経済的にやっていけるか不安に感じる人もいるでしょう。例えば40代独身で貯蓄が350万円の場合、平均と比べてどうなのでしょうか。   そこで本記事では、40代独身の平均貯蓄額について調べてみました。また、50代・60代の平均貯蓄額や、老後資金を準備するポイントも紹介していきます。

▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい?

40代独身で貯蓄350万円は十分? 平均と比較

金融広報中央委員会「知るぽると」の「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」によると、40代単身世帯の平均貯蓄額は559万円(中央値:47万円)です。貯蓄額別の割合を見ると、貯蓄のない世帯は40.4%で、100万円未満の世帯11.1%を合わせると51.1%になることが分かります。
 
この結果から、貯蓄ができている人とできていない人で大きく分かれていることが推察されます。貯蓄額の中央値も47万円で、300万円以上をためられているのは35.5%ですから、40代独身で350万円は貯蓄できているほうだといえるでしょう。
 
しかし、貯蓄がある世帯のみの平均を見ると964万円(中央値:500万円)です。これからも一人暮らしを続けて、定年後の生活に備えたければ、少なくとも中央値の500万円はあると安心といえるでしょう。
 

50代・60代の平均貯蓄額は?

40代から老後資金の準備を始めるにあたり、50代・60代の平均貯蓄額も参考にすれば、目標を決められるでしょう。前述の調査から、年代別に平均貯蓄額をまとめると図表1の通りです。
 
図表1

年代 平均貯蓄額 中央値
50代単身世帯 貯蓄なしの世帯も含む 1391万円 80万円
貯蓄ありの世帯のみ 2288万円 555万円
60代単身世帯 貯蓄なしの世帯も含む 1468万円 210万円
貯蓄ありの世帯のみ 2240万円 1100万円