
▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい?
65歳まで働き、95歳まで1人で生活する場合に必要な金額
ここでは、65歳から95歳までの30年間、1人で生活するために必要な貯蓄額を試算してみましょう。総務省統計局の「家計調査報告[家計収支編]2023年(令和5年)平均結果の概要」によると、65歳以上の単身無職世帯における1ヶ月の家計収支の状況は以下の通りです。
消費支出+非消費支出:月額15万7673円
実収入:月額12万6905円
不足分:月額3万768円
この不足分を年間で計算すると、以下のようになります。
月々の不足額3万768円×12ヶ月=36万9216円
さらに、これを30年間に換算すると、
年間の不足額36万9216円×30年=1107万6480円
つまり、老後に不足する収支を補うためには、約1108万円の貯蓄が必要ということです。
40代単身世帯の平均貯蓄額
金融広報中央委員会 知るぽるとの「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」によると、40代の単身世帯の平均貯蓄額は、金融資産を保有していない世帯も含めて559万円となっています。
また、貯蓄額別の割合をみると、金融資産非保有が40.4%で最も多く、100万円未満の割合と合わせると50%を超える結果です。
一般的に40代は将来に向けて貯蓄を意識し始める年代でもありますが、上記から考えると、あまり貯蓄ができていない方も多いようです。