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カプセルトイの歴史と変遷
カプセルトイの原型は、1880年代のアメリカでお菓子や小物を販売していた自動販売機といわれています。これが後のカプセルトイ文化の基盤となりました。
日本には1960年代に伝わり、当時は1回10円や20円といった手頃な価格で楽しめる、プラスチック製の小さなおもちゃやキーホルダーなどが中心でした。
1970年代になるとカプセルトイは多様化し、大手玩具メーカーの参入などもあって市場が拡大、1990年代以降、キャラクターグッズやコレクター向けの商品が増え始め、大人にも人気が広がることになったのです。この時期には価格帯も徐々に上昇し、100円~200円程度の商品が主流となりました。
カプセルトイの価格が高くなった理由
以前は1回100円~200円台が中心だった時代もありましたが、現在は300円~400円が中心であり、中には1回1000円以上する商品も登場しています。以前と価格が変わった理由は、以下の通りです。
●キャラクターライセンス料の上乗せ
●大人向け商品の登場
●消費者のより細かいニーズに応える商品の提供
カプセルトイの中身はフィギュアやアクセサリーなど、高品質で精巧なデザインの商品が増えています。こうした商品は製造コストが高く、その分価格も上昇することになったといえるでしょう。
1000円以上する高額なカプセルトイでは、アニメキャラクターや映画関連の商品が多く見られますが、これらは細部まで作り込まれている商品がほとんどです。また、キャラクター商品にはライセンス料が含まれているため、その分価格も高く設定されます。特に人気アニメや映画とのコラボ商品などでは、この傾向が現れやすいでしょう。
株式会社ハピネットが行った「カプセルトイの大人需要実態調査」によると、大人の3割以上がカプセルトイを購入したことがあり、さらに購入者が増加傾向にあることが分かりました。
また、一度の購入機会でカプセルトイに使用する平均金額も「400円~1000円未満」という回答が最多で、購入する1個あたりの平均価格帯については「400円~700円未満」という回答が増えているようです。この結果から推測できることは、大人向け市場が拡大しており、価格設定が子ども向けよりも高くなる傾向にあるということです。
加えて、消費者はよりユニークで価値のある商品を求めており、それに応える形で高額商品が増えていることもあるでしょう。