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設定温度20度は適切? そもそも20度の根拠とは?
環境省は2005年から冬期の地球温暖化対策の一環として、「WARM BIZ」(ウォームビズ)を呼びかけています。これは暖房時の室温を20度とし、快適に過ごすライフスタイルを提唱するもので、「20度」という数字をよく耳にする理由はここにあります。
なお、この20度は設定温度ではなく室温の目安です。部屋の広さや外気温、エアコンの性能によって、設定温度と実際の室温には差が生じます。設定温度を20度にしたからといって、必ず室温が20度になるわけではありません。
あるエアコンメーカーによれば、「エアコンは室内機内部のセンサーで温度を測定しているため、設定温度と実際の室内温度が異なっているケースもある」としています。います。つまり、設定温度を20度とした場合、実際の室温はそれより低い場合があるです。
また、厚生労働省は「冬の室温をWHO(世界保健機関)が推奨する18度以上にすることが、血圧の低下や睡眠の質の向上につながる」として、室温を見直すよう呼びかけています。つまり、場合によっては設定温度20度が適切ではない可能性があることに注意が必要です。
したがって、実際の室温を温度計などで測定しながら、設定温度を調整していくのが理想的と言えるでしょう。