2024年の「冬のボーナス」が前年よりも増加した企業の割合は?物価高のなか、企業がボーナスを上げる理由とは?
待ちに待ったボーナスの時期が近づいてくると、いくらもらえるのか、去年より増えているかなど、気になる人は多いでしょう。物価高もあり、ボーナスの支給額が増えることは喜ばしいことですが、思った以上に増えているとその理由について考えてしまうこともあるかもしれません。   本記事では、2024年冬のボーナスについて「増加する(した)」と答えた企業の割合をはじめ、ボーナス増額の理由や目的・効果について詳しくご紹介します。

▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?

冬のボーナスを増額した企業の割合は?

株式会社帝国データバンクが実施した「2024年冬季賞与の動向調査」によると、2024年冬のボーナスの従業員1人あたりの平均支給額が「前年より増加する(した)」と答えた企業の割合は全体の23.0%で、前年の24.1%と比較して少し減っていることが分かります。
 
また、「前年と変わらない」と答えた企業が43.3%、「減少する(した)」と答えた企業は13.9%です。前年度はそれぞれ42.0%と13.8%だったため、いずれも大きな変化はないようです。
 
「賞与はない」と答えた企業は12.8%で、前年12.2%より少しだけ増加しています。その中でも、繊維・繊維製品・服飾品小売業界では賞与の支給がない企業の割合が約半数を占めていることが分かりました。
 
ただし、業界によっては冬のボーナスが「増加する」と回答した企業が多い場合もあるようです。例えば金融業界や建設業界、製造業界、運輸・倉庫業界では増加する企業の割合が多くありました。特に運輸・倉庫業界は、冬のボーナスが「増加する」企業の割合が30.9%で、前年より8.4ポイント増加しています。
 

ボーナス増額の理由にはどのようなものがある?

ある調査によると、企業がボーナスを増額する理由として次のようなものが挙げられています。