司法試験の平均受験回数は何回? 法務従事者の平均年収についても解説
司法試験は難関試験の1つとして知られていることから、何回かの浪人を覚悟している方もいるでしょう。   そこで本記事では、司法試験の合格者における受験回数の平均を参考に、一般的な浪人回数を解説しつつ、法務従事者の平均年収や弁護士の就職先などについても紹介します。

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司法試験の受験回数の平均は?

法務省の公式サイトには、司法試験の採点結果が公表されています。その中には、司法試験の合格者における受験回数も掲載されています。つまり、何回目の司法試験で合格したのかが分かるわけです。
 
法務省が公表している「司法試験の採点結果」を参考に、司法試験の合格者数とその受験回数、割合を「令和6年度」は表1に、「令和5年度」は表2にまとめました。
 
表1

受験回数 合格者数 割合
1回目 1211人 約76.1%
2回目 296人 約18.6%
3回目 44人 約2.8%
4回目 29人 約1.8%
5回目 12人 約0.8%
合格者数の合計 1592人 100%

※法務省「令和6年司法試験の採点結果」を基に筆者作成
 
表2

受験回数 合格者数 割合
1回目 1584人 約88.9%
2回目 123人 約6.9%
3回目 35人 約2.0%
4回目 24人 約1.3%
5回目 15人 約0.8%
合格者数の合計 1781人 100%

※法務省「令和5年司法試験の採点結果」を基に筆者作成
 
上記の結果より、1回目の受験で司法試験に合格する人の割合が圧倒的に多いことが分かります。また、平均受験回数を計算すると、令和6年度は1.32回、令和5年度は1.18回になります。
 
つまり、浪人回数は多くの場合1回であると考えられます。ただし、少数派ではありますが、複数回の浪人を経て司法試験に合格している人がいることも事実です。
 

法務従事者の平均年収