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パックご飯と炊飯したお米の価格比較
パックご飯は、便利さを追求した製品として人気があります。しかし価格は、炊飯したお米と比べて割高だと感じる人もいるかもしれません。ここでは、それぞれの販売価格を参考にコストを比較してみます。
農林水産省の「相対取引価格の推移(平成24年産~令和6年産)」によると、お米の価格は、2024(令和6)年11月時点での相対取引価格が2万3961円/60キログラムです。前年同月と比較すると8721円も上昇しています。
価格上昇の影響を受け、店頭に並んでいるお米の価格も5キログラム当たり3000~4000円で販売されているものが多くみられます。5キログラム当たり3500円として計算した場合、ご飯1杯(精米で約65グラム)当たり約45円です。
一方で、一般的なパックご飯(150~200グラム)は、1個当たり100円から150円程度で購入できるとされています。
これを単純に比較すると、パックご飯は1杯当たりのコストがおよそ2倍から3倍になる計算です。しかしこの価格差には、利便性や保存性などの付加価値が含まれていることを考慮する必要があります。
利便性の観点からのパックご飯のメリット
パックご飯の最大の特徴は、利便性です。開封して電子レンジで温めるだけで、わずか数分で食べられる状態になるため、忙しいなどの理由により自炊が難しい状況では便利に利用できると考えられます。
また、パックご飯は個別包装されており、長期間保存ができるのが特徴です。賞味期限が長く、防災用品としての役割も果たせることから、災害時や予期せぬ事態に備えてストックしておくと安心できる可能性があります。
さらに、炊飯にかかる時間や手間を考えると、パックご飯は非常に効率的であると考えられます。炊飯には通常30分から1時間程度の時間が必要で、使用後の炊飯器の清掃も手間がかかります。一方で、パックご飯は後片付けがほとんど不要である点も大きなメリットといえるかもしれません。