障がい者雇用枠とは一体何? 一般雇用枠との違いを解説
うつ病をはじめとした精神的な疾患により、精神障害者手帳を取得するケースが増える中で、「一般雇用枠」から「障がい者雇用枠」へ移行する際の給与に関する不安を抱える方は少なくありません。本記事では、障がい者雇用枠の基本的な仕組みや給与への影響について解説するとともに、収入をアップさせるための具体的な方法を紹介します。   なお、障害者手帳には身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳の3種類があります。今回は、うつ病のため精神障害者手帳を取得したケースを見ていきましょう。

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障がい者雇用枠とは

障がい者雇用枠とは、法律で定められている「障がい者の採用枠」のことです。従業員40人の企業であれば障がい者を1人雇うことが求められているため、「障がい者雇用枠=1人」となります。障がい者雇用枠は、障がいの有無に関わらず、誰もが働く機会を得られる社会を目指すために設けられています。
 

一般雇用枠との違い

障がいがある方の就職方法として、「一般雇用枠」と「障がい者雇用枠」という2つの選択肢があります。一般雇用枠は、健常者と同じ条件で就職活動を行う方法で、「オープン就労」と「クローズ就労」の2つに分類されます。
 
「オープン就労」とは、自身が障害者手帳を持っていることや特定の配慮が必要であることを企業に開示して働く形態です。また、「クローズ就労」は障がいを開示せず、通常の採用枠で就職する方法を指します。
 
一方の障がい者雇用枠は、障害者手帳を所持している方を対象とした雇用形態です。どの雇用形態を選ぶべきかは本人の希望や職場環境の条件によって異なりますが、障がい者手帳を所持している方でも一般雇用枠で働くことは可能です。
 

一般雇用枠から障がい者雇用枠に移っても給料は変わらない