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「冬場で燃費は悪くなる」は本当?
一般社団法人日本自動車工業会によると、乗用車の燃費は春秋が夏冬よりも1割ほどいいようです。また平均気温が15~20度のときが最も燃費がいいというデータも出ています。
車両による差や運転の状況によって差はあるため一概にはいえませんが、これらのデータからすると、冬場に燃費が悪くなるという話は真実味を帯びているといえるでしょう。
ある企業が行った独自の調査によると、「冬になると車の燃費は悪くなると感じるか」という質問に対して、「感じる」と回答した人が全国的に約半数であり、「感じない」を上回っていました。
また北日本の日本海側から北陸にかけてはとくに、「感じる」と回答した人の数が8割以上にも達します。寒冷地の人の方が、より燃費の悪さを実感しているようです。
寒いと燃費が悪くなるのはなぜか
寒くなる冬場に燃費が下がる理由としては、以下のような要素が関係すると考えられます。
・エンジンのアイドルアップで燃料を消費する
・空気密度が高くなる
・オイル粘度が高くなる
・タイヤの空気圧が低くなる
・スタッドレスタイヤの影響
例えば寒い地域の場合、車はエンジンを暖めるために回転数を上げようとします。この時に燃料を多く消費してしまうため、燃費が悪くなってしまう可能性があるでしょう。
また、空気密度が高くなると多くの燃料が噴射されるのも、燃費が悪くなる原因の一つです。さらに気温低下によってエンジンオイルが冷えることで粘度が高くなり、エンジンへの負担が増すことで燃費が悪化するかもしれません。
タイヤについても空気圧が低くなったり、スタッドレスタイヤを使用したりなどの影響で、接地面積が広くなる可能性があります。これにより通常よりも多くの抵抗を受けるため、燃費が悪くなると考えられるでしょう。