近所で「前日の夜中」にゴミ出しをする人がいます。カラスに荒らされないためのカバーがしてあるので問題ないかなと思っているのですが、実際はどうなのでしょうか?
ゴミ出しは、日々の生活を送るうえで誰もが行うものです。多くの自治体では、ゴミを出す時間を早朝に定めているケースが多く見られますが、夜勤があったり、出張や旅行で外出したりする人にとって、朝早い時間帯にゴミを出すのが難しい場合もあるでしょう。   本記事では、夜中にゴミ出しをする行為が違法ではないか、そして夜にゴミ出しをするリスクについて分かりやすく紹介します。

▼町内会費の支払いを拒否したら「今後ゴミを捨てるな」と言われた! 本当に従う必要はあるの?

深夜のゴミ出しはNG

ゴミ出しを夜にしてもよい自治体は、福岡市(夜12時)や船橋市(午後7時30分まで)の一部地域などに限定されています。多くの地方自治体では、ゴミ出しの時間を午前6時から8時30分など朝の時間に定めています。
 
つまり、深夜のゴミ出しはNG行為としてみなされます。自治体にゴミ回収を任せるのであれば、自治体が定めるルールに従うのが原則であると覚えておいてください。
 

夜のゴミ出しが禁止されている理由

多くの自治体において夜のゴミ出しが禁止されている理由として、不法投棄を誘発するリスクがあることが挙げられます。ゴミ置き場に長時間ゴミが放置されている場所では、ゴミを捨てることに抵抗を感じにくく、さらなる不法投棄を招いてしまうと考えられているのです。
 
さらに、放火や騒音のリスクが高まることも、夜のゴミ出しが禁止されている理由の一つです。ゴミが放置されていると放火犯に目を付けられ、火災が発生する原因となるかもしれません。また、多くの人が夜にゴミ捨てをすると音がうるさく、周辺住民が不快と感じる恐れもあります。
 
その他にも、タヌキやハクビシン、ネズミ、カラスなどの野生動物のエサとして狙われるリスクも高まります。景観を損なうだけでなく、衛生面でもよくありません。
 
このように、さまざまな理由から夜のゴミ出しが禁止されているのです。
 

夜のゴミ出しは違法となるケースもある