チェーン規制がかかっても「スタッドレスタイヤ」を装着すれば問題ない?積雪時はスタッドレスタイヤでも立ち往生するの?
チェーン規制は、大雪に関する緊急発表などが行われた際に実施される通行規制です。タイヤチェーンをつけた車のみ通行を認めることで、通行止め時間を短縮する狙いがあります。違反すると、通行禁止帯を走行したとして3ヶ月以下の懲役、または5万円以下の罰金が適用される可能性があるようです。   一方で「スタッドレスタイヤをつけていれば問題ないのでは」と感じる人もいるかもしれません。今回は「チェーン規制発令時にスタッドレスタイヤだけで通行可能か」について解説します。

▼ガソリンスタンドで「タイヤが消耗していて交換しないと危険」と言われた! すぐに換えるべき? 交換時期の目安についても解説

スタッドレスタイヤもタイヤチェーンが必要

国土交通省のホームページによると、スタッドレスタイヤを装着しても、チェーン規制中はタイヤチェーンをつける必要があるようです。スタッドレスタイヤでも、大雪中は立ち往生する可能性があるためです。
 
2021年度、北海道から中国地方で立ち往生した367台中、最低230台は冬用タイヤを装着していたそうですが、そのうち少なくとも150台はチェーン未装着だったそうです。
 
なお、タイヤチェーンは駆動輪に装着することが基本です。例えば小型車では、次の位置の装着が原則となります。


・FF車……前輪
・FR車……後輪
・4WD……前輪、または後輪

 

タイヤチェーンの価格は材質やサイズで異なるとされる

タイヤチェーンの価格は材質やサイズによって異なるようです。材質はおもに布製、金属、非金属の3種類があります。それぞれの長所・短所や価格相場は、表1の通りです。
 
表1

金属 非金属
長所 ・着脱が容易
・軽量かつコンパクト
・路面凍結の際や、
深い雪道に強いとされる
・収納がコンパクト
・音が静かで乗り心地がいいとされる
・耐久性に優れるとされる
・耐久性が高いとされる
短所 ・ほかのタイプよりも雪道での走行性能に劣るとされる
・ほかのタイプに比べ
耐久性に劣るとされる
・振動や騒音が大きいと
される
・ホイールに傷がつきやすいとされる
・さびるリスクがある
・ほかのタイプよりも価格が高い傾向にある
・収納にスペースを
とるとされる
相場 ・1万~2万円ほど ・1万~2万円ほど ・2万~6万4000円ほど