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個人事業主が確定申告を行う際の確定申告の手続きの流れ
1. 必要書類を準備する
確定申告に必要な書類は、適切に管理・準備することが重要です。
(1)収入に関する書類
・売上帳:すべての売上金額を記載した帳簿
・請求書・領収書:取引先に発行した請求書や、受け取った支払いの記録
・通帳のコピー:銀行口座の入金記録
(2)経費に関する書類
・領収書やレシート:事業に関連する支出のみ
・交通費の詳細:電車代、ガソリン代、高速道路料金など
・事務所にかかる経費:家賃、光熱費、通信費
(3)その他の書類
1)源泉徴収票(顧客が源泉徴収を行った場合)
顧客からの支払いの際には、顧客が所得税の源泉徴収を行う場合と行わない場合があります。顧客が源泉徴収を行った場合は、その金額を申告書に明記する必要があります。そして源泉徴収税額と本来納めるべき所得税が比較され、個人事業主はその差額を納付するか、税務署から還付を受けます。
2)健康保険料や国民年金保険料の控除証明書、生命保険料・地震保険料控除証明書
これらの控除証明書は、各種所得控除を申告するために必要です。
2. 会計帳簿の作成
確定申告を行うためには、1年間の収支を正確に帳簿に記録する必要があります。
(1)青色申告
複式簿記での帳簿作成が必須であり、仕訳帳や総勘定元帳を作成する必要があります。会計ソフトを利用すると効率的でしょう。
(2)白色申告
単式簿記で記録可能です。青色申告に比べて簡易的な収入帳・支出帳を作成するだけで済みます。
(3)ポイント
書類をきちんと整理することで、税務調査に備えやすいでしょう。特に領収書は保管期限を守らなくてはなりません。個人事業主であれば、原則として青色申告の場合は7年、白色申告の場合は5年保管します。