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エネルギー価格高騰の背景
ロシアの軍事侵攻や液化天然ガスの需要と供給、化石エネルギーへの投資額減少がエネルギー価格の高騰につながった大きな要因です。ここでは、なぜエネルギー価格の高騰にこれらの要因が関係するのか解説します。
ウクライナへのロシア軍事侵攻
ロシア軍事侵攻により、世界のエネルギー市場が大きく混乱し、エネルギー価格高騰につながっています。多くの国がロシアからのエネルギー輸入を制限し、ロシアも一部の国への輸出を制限しました。
その結果、特に欧州諸国が代替エネルギー源を求めて、液化天然ガスの需要が高めたことで世界中のエネルギー価格が高騰したのです。
液化天然ガスの需要と供給バランスの崩れ
先述した通り、液化天然ガスは需要と供給のバランスが崩れたため、価格が高騰しました。液化天然ガスの需給バランスが崩れた主な理由として、ロシアの軍事侵攻による市場混乱に加えて、アメリカとマレーシアで起きた液化天然ガス施設のトラブルが挙げられます。
さらに、欧州で再生可能エネルギーや原子力発電の不調も天然ガスのニーズを高め、エネルギー価格の高騰につながりました。
化石エネルギーへの投資額減少
化石エネルギーの開発や生産への投資額が減少し、供給不足が発生したことでエネルギー価格が高騰しました。
2015年のパリ協定で、再生可能エネルギーの需要拡大と脱炭素社会への動きが高まり、CO2排出量の多い化石エネルギーへの投資額が減少しました。その結果、開発や生産が以前よりも減少し、需要に見合った供給ができず価格の高騰が起きたのです。