自治会長の「収入」は年間でどれくらい?自治会への報酬は「確定申告」の対象になる?
行政への陳情や、委員の推薦などにかかわることもある自治会長ですが、報酬額のイメージは湧きにくいかもしれません。とくに、将来的に自治会長に選ばれる可能性がある人なら「報酬はどの程度か」「確定申告は必要か」などは気になるところでしょう。   今回は、自治会長の収入や、確定申告の必要性などを解説します。

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自治会長への報酬は自治会によって異なる

自治会長への報酬は、自治会によって異なります。例えば、茨城県龍ケ崎市と龍ケ崎市住民自治組織連絡協議会の「住民自治組織(区・自治会・町内会等)に関するアンケート調査報告書」によると、龍ケ崎市内の自治会代表者への報酬は表1の通りです。
 
表1

代表者への報酬(年額) 割合(令和2年時点)
1万円未満 2.6%
1万円以上5万円未満 29.9%
5万円以上10万円未満 29.9%
10万円以上 23.1%
その他 14.5%

出典:龍ケ崎市住民自治組織連絡協議会「住民自治組織(区・自治会・町内会等)に関するアンケート調査報告書」を基に筆者作成
 
最多は「1万円以上5万円未満」「5万円以上10万円未満」で、それぞれが約30%を占めます。
 
一方「年額○円」のような一律の報酬を定めていない自治会もあるようです。例えば「世帯×500円」「世帯×1000円」のように、報酬が世帯数によって変動するケースなどです。
 
また、自治会長への報酬がない自治会もあります。同調査によると、自治会の21.6%は代表者や役員などに報酬を払っていません。なお、表1は茨城県龍ケ崎市に限った場合のデータです。日本全国を対象にした場合などとは、金額の分布が異なる可能性があります。
 

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