40代から資産形成を始める人はどれだけいるの? 資産運用のポイントは?
40代になると老後資金への不安は高まりますが「40代からでは遅い」ということは決してないと考えられます。40代から資産形成を始める人の割合をデータで示し、その理由や方法、リスク管理、効果的な資産運用のポイントなどを解説します。

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40代から資産形成を始める人の割合

実際に40代で資産形成を始めている人の割合はどれくらいなのでしょうか。
 
楽天インサイト株式会社の「資産運用に関する調査」によると、直近1年以内に資産運用を開始した40代の割合は19.4%でした。また、「老後や将来の生活資金に不安を持った」という理由で資産運用を始めた人は40代で46.8%を占めています。
 
このデータを踏まえると、40代の約5人に1人がこの年代で資産形成をスタートしており、その多くが老後への不安をきっかけに行動を起こしているということが分かります。
 
また、金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」によると、40代の金融資産の保有目的の57.9%が「老後の生活資金」と回答しています。
 
この結果は、40代の過半数が老後の生活資金を意識して資産形成を行っていることを示しており、40代から老後資金の準備を始めても遅すぎることはないと考えられます。
 

40代から資産形成を始める理由

アドバイザーナビ株式会社が行った「40代の資産運用に関するアンケート調査」によると、40代が資産運用を始めた理由で最も多かった回答は「老後資金を貯めるため」が76.5%でした。
 
40代はキャリアの中間地点を迎え、収入が安定する時期です。一方、50代になると大幅な収入増が見込めないケースも多いため、20年後の老後に備え、40代のうちに資産形成を始めるのが賢明だと考えられます。
 
総務省の「家計調査報告〔家計収支編〕2023年(令和5年)平均結果の概要」によると、65歳以上の夫婦のみの無職世帯の平均消費支出額は「25万959円」、単身無職世帯は「14万5430円」となっています。この金額を参考に、年金収入や退職金などを考慮して不足額を把握し、それを目標として資産形成の計画を立てていきましょう。
 

40代からの資産形成を成功させるためのポイント