ホームに降りたら電車が到着していたため、あわてて近くの「グリーン車」に飛び乗りました。「普通車」への通り抜けができず次の駅まで「デッキ」で立っていたのですが、「グリーン料金」を払わなければなりませんか?
ホームに降りたら電車が到着していたため、あわててグリーン車に飛び乗ったという経験がある方もいるかもしれません。しかし、たとえ一時的だったとしても、グリーン車に滞在したり立ち入ったりすると、グリーン料金を追加請求される恐れがあります。   本記事では、グリーン料金が必要なケースや車内への立ち入りの扱い、グリーン料金の詳細を解説します。

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通路やデッキで立っている場合も「グリーン料金」が必要

原則として、グリーン車の座席に座らず通路やデッキに立っている場合でも、所定の料金が必要です。東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)の「旅客営業規則 第13条」には、以下のように記載されています。
 
「列車に乗車する旅客は、その乗車する旅客車に有効な乗車券を購入し、これを所持しなければならない。」
 
また、東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)の「普通列車グリーン車」に関する案内には、「グリーン車では、通路やデッキにお立ちの場合でも普通列車グリーン券が必要です」と記載されています。
 
そのため、グリーン車に立ち入って滞在したりグリーン車を通過したりするだけでも、原則として所定の料金が必要と考えられます。ただし、実際には列車によって車掌室との行き来の都合で立ち入りが避けられない場合もあり、一時的な立ち入りであれば料金が請求されないケースもあります。
 
なお、普通列車においてグリーン券を購入したにもかかわらず満席のため座れず普通車に移る場合は、車内改札が行われる前に乗務員(グリーンアテンダント)に申し出ることで、窓口での払い戻しが可能です。
 

普通列車において車内で「グリーン券」を買う場合は「通常料金」になる

普通列車のグリーン券には、「Suicaグリーン料金」と「通常料金」があります。Suicaグリーン料金とは、モバイルSuicaやカード型のSuicaにグリーン券の情報を記録して購入した際に適用される料金です。
 
グリーン料金は利用する距離によって異なります。それぞれの料金は表1の通りです。なお、大人と子どもで料金に差はありません。また、利用日にかかわらず通年同額です。
 
表1

営業キロ Suicaグリーン料金 通常料金
50キロメートルまで 750円 1010円
100キロメートルまで 1000円 1260円
101キロメートル以上 1550円 1810円