家の近所に「市民農園」がオープンしました。夫が「最近は野菜も高いしうちも借りようか」と言っています。市民農園程度の規模で元が取れるものなのでしょうか?
「市民農園」の利用者募集を目にした経験はあるでしょうか。「野菜の自給自足にチャレンジしたい」「レクリエーションとして利用したい」など、さまざまな理由で野菜や花を育てたいと考えている住民に利用されるのが「市民農園」の特徴です。   近年、野菜の価格高騰が続いています。「市民農園」を利用して野菜を育て、スーパーで購入しなくても家族で食べられる量の収穫を期待している方もいるでしょう。では、どのくらい収穫できれば利用料金の元が取れるのでしょうか。この記事では、「市民農園」の料金相場や、どのくらいの収穫で元が取れるのかを解説します。

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「市民農園」の農園数は増加傾向にある

神奈川県によると、「市民農園」は、法律に基づいた場所とそうでない場所に分けられます。「市民農園」の種類は、主に以下の4つです。
 

・「特定農地貸付法(特定農地貸付けに関する農地法等の特例に関する法律)」に基づいた農園
・「市民農園整備促進法」に基づいた農園
・「都市農地貸借法(都市農地の貸借の円滑化に関する法律)」に基づいた農園
・上記3つの法律のいずれにも基づいていない、かつ「農園利用方式」を採用している農園

 
農林水産省の「市民農園開設状況調査の結果について(令和5年3月末時点)」によると、「市民農園」の農園数は平成28年の時点で4223箇所でした。しかし、令和5年3月末時点では4308箇所と増加したようです。これは、平成30年に都市農地貸借法が施行されたことが影響していると考えられます。
 

「市民農園」の料金相場はいくらくらい?

「市民農園」を利用する際は、どのくらいの料金がかかるのでしょうか。表1では、東京都23区の一部を抜粋し、「市民農園」の利用料金をまとめました。
 
表1

杉並区 板橋区 足立区 世田谷区
利用料金 1区画
(約10平方メートル)
年額7000円
1区画(約15平方メートル)
年額6200円
世帯利用
(約15平方メートル)
年額6000円
1区画
(約15平方メートル)
1年11ヶ月利用で
2万2080円