
▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい?
NISAのメリット
NISA(少額投資非課税制度)は、個人が少額から投資を始められる制度で、税金面での優遇がある点が特徴です。つみたて投資枠として年間120万円、成長投資枠として年間240万円の非課税枠が用意されています。生涯の非課税保有限度額は1800万円(うち成長投資枠は最大1200万円)です。
NISAを使った長期積立投資には多くのメリットがあります。特に、長期投資による複利効果が期待できるのが大きな魅力です。例えば、毎月5万円を30歳から60歳まで年利3%で運用した場合、元本1800万円が2914万円まで増加します。このうち収益1114万円にかかる約223万円(利益の20%)の税金が非課税になるのは、NISAならではのメリットです。
また、投資期間が長いほどリスクが分散され、収益が安定する傾向にあります。金融庁のデータでは、1989年以降に毎月一定額を国内外の株式と債券に積み立てた場合、5年後の利益率はマイナス8%からプラス14%とばらつきがある一方、20年後にはプラス2%からプラス8%に収まり、うち7割は4%を超えると示されています。
NISAで積立長期投資を行うことで、老後に向けた安定的な資産形成を期待できます。