「墓じまい」を検討していますが手続きが大変そうで、何ヶ月も止まったままです。実際はどのくらいの費用がかかるのでしょうか?
墓地の管理が難しくなって「墓じまい」を検討する人は多いのではないでしょうか。しかし「手順が分からない」「手続きが面倒」「費用面の折り合いがつかない」などの理由でなかなか進まないケースは少なくありません。   そこで本記事では、墓じまいをスムーズに進めるために知っておきたい手順や大変なポイント、費用感などについて分かりやすくまとめました。

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墓じまいはやることが多い! 一般的な手順と手間がかかるポイント

墓じまいとは、さまざまな理由で維持管理が難しくなったお墓を廃止し、新たなお墓や永代供養の施設に改葬したり、手元供養に切り替えたりすることを言います。一般的に墓じまいは次のような手順で進めます(※納骨堂などに改葬する場合)。
 

  • 1.親族間で相談し、同意を得る
  • 2.お墓の管理者に連絡して埋葬証明書を発行してもらう
  • 3.遺骨の受け入れ先を決め、管理者に受入証明書を発行してもらう
  • 4.墓じまいの作業(墓石の解体・撤去、墓地の整地など)を依頼する業者を決める
  • 5.墓地を管轄する自治体で改葬許可証を発行してもらう
  • 6.遺骨を取り出す(必要に応じて閉眼供養などを行う)
  • 7.更地にした墓地を管理者に返還する
  • 8.遺骨の受け入れ先に納骨する

 
一通り目を通すだけでも、決めなければならないことや取るべき手続きの多さが分かるでしょう。全ての作業に管理者や行政の許可が必要です。また、業者や遺骨の受け入れ先を決める作業も、心当たりがなければ難航するでしょう。多くの手間ひまがかかるために、手続きが滞ってしまうケースも珍しくありません。
 
株式会社鎌倉新書が実施した「第3回 改葬・墓じまいに関する実態調査(2024年)」では「改葬・墓じまいをする中で大変だったこと」の上位に、次のような点が挙げられています。