「事務職・業務委託」という募集を見つけました。時給が高めで気になっていますが「普通のパート」とどのように違うのでしょうか?
業務委託は働き方の一種です。近年は働き方改革によって働き方の幅が広がり、業務委託で仕事をする方も増えました。その一方で「業務委託とパート・アルバイト・正社員の違いは何か」と疑問に思っている方もいるでしょう。業務委託で働く場合は、業務委託の特徴を把握しておくことが大切です。   本記事では、業務委託と普通のパートとの違いや特徴、メリット・デメリットを紹介します。

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業務委託の働き方

業務委託とは、企業と雇用契約を結ばず仕事を請け負う働き方です。雇用契約を結ばないので、業務委託で働いている方は労働者ではなく「事業者」として扱われます。
 
したがって、仕事を発注する企業とは労働契約ではなく請負契約や委任契約を結びます。請負契約は、成果物の完成と引き換えに企業から報酬が支払われる契約形態です。委任契約は、成果物ではなく法律行為を扱う業務の遂行を求める際に結ぶ契約です。事務職の場合は、請負契約を結ぶのが一般的でしょう。

 

普通のパートとの違い

パートは勤務先と労働契約を結び、雇用主の指揮命令を受けて働く働き方です。パートで働く場合は労働者となり、拘束時間に応じて給与が発生します。例えば、時給1000円で8時間働いた場合は、給与は8000円になります。仕事がなくて事務所で待機していた場合も時給が発生するのが特徴です。また、労働法の保護を受けられます。
 
一方、業務委託は業務の完了や成果物の納品を基準に報酬が決まります。例えば、1業務につき1万円の報酬で仕事を請け負い、10業務を行ったら報酬は10万円です。10日間連続で仕事をしても、1日ですべての仕事を終わらせても報酬は変わりません。
 
ただし、契約内容によりますが、成果報酬型の場合、作業時間が長くなっても報酬は変わりません。例えば、「業務が難しくて1日10時間働いて10日かかった」といった場合も、契約時に定めた報酬のままとなります。