「オール電化」と「太陽光発電」って「何年」で「元が取れる」の? それぞれ計算してみた
「オール電化」や「太陽光発電」は初期費用が高いものの、光熱費の節約につながるといわれています。しかし、実際には何年で元が取れるのか気になる方もいるでしょう。設置費用や節約できる金額は、家族構成や住んでいる地域、使用する機器によって異なります。   この記事では、「太陽光発電」と「オール電化」にかかる初期費用や、節約できる光熱費から元が取れるまでの期間をシミュレーションして解説します。導入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

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オール電化設置の初期費用

オール電化にする場合、住居で使用する給湯や調理機器などのエネルギーを、全て電気に変える必要があります。給湯機をガスから電気にする場合の一般的な初期費用は約50万〜100万円、調理機器をガスから電気に変える場合の費用は約20万〜40万円が目安とされているようです。
 
これを踏まえると、初期費用には合わせて約70万〜140万円の費用が必要になる可能性があります。
 

太陽光発電設置の初期費用

資源エネルギー庁によると、太陽光発電の設置費用は太陽光パネルの約51%、工事費用の約26%を占めていることが分かりました。太陽光パネルの設置費用は平均で1キロワット当たり28万8000円となっています。
 
工事費用は業者にもよりますが、1キロワット当たり4万4000〜7万9000円程度です。このことから5キロワットの太陽光発電を設置した場合の初期費用は、太陽光パネルに約73万円、工事費用に22万〜39万5000円となります。
 
合わせると約95万〜112万5000円の初期費用がかかることが分かりました。
 
費用をおさえるには、太陽光パネルの設置量を減らすか、工事費用をおさえるとよいでしょう。工事費用を節約するには自社で設計や施工管理を実施しており、施工のみ外注している会社を選ぶと安くおさえられる可能性があります。
 

各初期費用額から元が取れる期間