
▼1人暮らしで冬は毎日「鍋」ばかり!「白菜」と「豚肉」メインだけど、栄養的に大丈夫?
食品ロスとロスの現状
食品ロスとは、本来は食べられるのに、捨てられてしまう食品をいいます。環境省が公表した2022年度の食品ロスの発生量の推計値は、約472万トンでした。
このうち各家庭から発生する家庭系食品ロス、事業活動をともなって発生する事業系食品ロスともに236万トンとなっており、それぞれ50%ずつの割合を占めています。
食品ロスの対策は、「持続可能な開発目標」のターゲットの1つです。2030年までに世界全体の一人当たりの食料の廃棄を半減させることが盛り込まれています。これにより日本においては、家庭系および事業系の食品ロスを2030年度までに2000年度比で半減するとの目標が定められました。
2000年度の食品ロスは980万トンであり、2030年度の目標は家庭系が216万トン、事業系が273万トンで合計489万トンと定められました。2022年度時点で食品ロス総量は目標達成できており、事業系は削減目標を達成できているものの、家庭系は20万トンの削減が必要となっています。
厚生労働省が示したガイドライン案とは
厚生労働省は、食べ残しの持ち帰りに関する食品衛生ガイドラインの骨子案を策定しています。
そのなかで、食事はその場で食べきることを基本とし、持ち帰りはどうしても食べきれない場合の手段の1つであるという考えを示しているのです。食品ロス削減にあたっての外食営業者および消費者双方の意識変化や行動の変容につながることを目的としたものであり、強制されるものではありません。
このガイドラインが適用されるのは、顧客の注文に応じて提供された食事をその場で食べることを目的とした施設です。
レストランや居酒屋などの一般飲食店や、あらかじめ見込んだ量の食事を調理しておき、客自ら取り分けるオーダー式ビュッフェやホテルなどの宴会やパーティーが対象です。このガイドラインは営業者向けと消費者向けが提示されています。