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高校卒業後に地元で就職する人はどれくらいいる?
文部科学省が公表した「令和6年3月新規高等学校卒業者の就職状況」によると、令和6年3月に高等学校を卒業した人数は全国で92万5339人(看護学校の5年次は除く)、うち都道府県内に就職したのは10万3625人でした。全体の卒業者数のうち約11%は、県内に就職しています。
また、各都道府県別に見てみても、進路として就職を選んだ方のうち、すべての都道府県で県内就職を選んだ方が県外を上回っています。資料を基にすると、卒業後に地元で就職する人は珍しくないといえるでしょう。
地元就職と県外進学のメリットとデメリット
進路を決めるときは、周囲にどれくらいその進路を選んだ人がいるのかだけでなく、それぞれの進路先のメリットを理解しておくことが大切です。地元での就職と地元を出て進学する場合のそれぞれのメリットとデメリットを解説します。
地元就職の場合
地元就職のメリットとしては、親の支援を受けやすい点が挙げられます。例えば、実家暮らしで職場に通うと家賃や光熱費、食費などはかかりません。家に給料のうちいくらかを入れるケースもありますが、一人暮らしよりも安くおさえられるでしょう。
また、慣れた場所で働けるのもメリットです。高校卒業後も住み慣れた土地で生活するため、大きく環境が変わる可能性も低いでしょう。地元なら高校へ求人情報が多く寄せられやすく、仕事を選びやすくなります。
一方で、大学に進学するよりも自由な時間は確保しにくい点がデメリットです。大学生は授業やアルバイトの入れ方を工夫すれば、ある程度自由時間を確保できます。しかし、就職すると基本的に勤務時間は決まっており、大学生のような1ヶ月を超える長期休暇もありません。