飛行機で窓側の席が取れず、仕方なく通路側の席になりました。窓際席の乗客が頻繁にトイレに行くのですが、席を変えてもらうことは可能でしょうか?
旅行や出張でのフライト、特に長時間の移動では、快適に過ごせる座席選びをしたいと思う方もいるでしょう。しかし、すべての方が希望通りの席を確保できるわけではありません。   特に通路側席に座ると、同列の窓際席に座る乗客の動きに影響を受ける場面が多々あります。こうした状況で「座席を変えてもらえるのかな?」と思ったことがある方も多いのではないでしょうか。   本記事では、搭乗後に座席の変更は可能なのかや、座席移動するタイミングなどを解説します。

▼新幹線で1人で「2席分」の購入はNGなの? 規則を確認

搭乗後に飛行機の座席変更はできる?

飛行機の座席変更は、搭乗後でもできるケースがあります。ただし、空席があるからといって勝手に移動するのではなく、客室乗務員へ事前に確認をとる必要があります。
 
また、客室乗務員に座席移動の許可をもらっても、座席のグレードを上げることはできません。一般席の予約だったのに、ファーストクラスなどの席への移動はできないため注意しましょう。
 
航空会社によっては客室乗務員に確認しても、搭乗後の座席変更ができないケースもあります。その場合、勝手に移動すると客室乗務員に元の席に戻るように注意されるでしょう。
 

搭乗後の座席移動ができない理由

空席があっても座席移動を断られるケースもあります。その理由として、以下2つが考えられます。
 
1つ目は、飛行機のバランスを維持するためです。飛行機は、たくさんの人が乗る大きな乗り物です。この大きな乗り物を空に浮かせるためには、機体の重心が一定の位置に保たれている必要があります。
 
そのため、後ろの席から前の空席に移動したいと思っても、その移動で機体の重量バランスが崩れる可能性があれば、安全運航のために断られることがあります。
 
2つ目は、特別なサポートを必要とする方へ配慮するためです。車いすを利用している方や盲導犬を連れている方、介助が必要な方などが、安全で快適に搭乗できるようあらかじめ適切な座席を確保しています。そのため、該当しない方が予約できる座席数が限られており、座席変更が難しくなっています。
 

搭乗後に座席移動を申し出るタイミング