NISAの生涯投資枠「1800万円」をフル活用!枠を最大限に生かす賢い活用術とは
新NISAがスタートして、丸1年が過ぎようとしています。2024年1~9月のNISA口座開設件数は303万件となっており、前年(2023年)同期間の1.9倍になっています(※1)。新NISAの年間投資枠は360万円、非課税保有限度額は1800万円となっていますが、今回は、非課税保有限度額(生涯投資枠)について、その枠をフル活用する方法を見てみましょう。

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非課税保有限度額(生涯投資枠)とは

図表1は、新NISAの概要をまとめたものです。
 
図表1
図表1
金融庁「NISA特設ウェブサイト NISAを知る」(※2)に基づき筆者が作成
 
新NISAでは、年間投資枠が「つみたて投資枠」120万円、「成長投資枠」240万円の合計360万円となり、非課税保有限度額(生涯投資枠)は1800万円となっています。
 
生涯投資枠1800万円は、すべてつみたて投資枠として使用できますが、成長投資枠は、内数で1200万円が上限となっています。また、2023年までの旧NISAでの保有額は、2024年からの新NISAの生涯投資枠1800万円の外枠で管理されます。
 
生涯投資枠1800万円は、購入時価額で非課税投資枠が管理されます。したがって、仮に成長投資枠において200万円で購入した株が300万円になった場合でも、成長投資枠の残高は200万円となり、なお40万円の非課税投資枠があることになります。
 
年間投資枠360万円を毎年フルに利用した場合は、最速で1800万円の非課税保有限度に達するのは5年後ということになります。
 

生涯投資枠の再利用

生涯投資枠は、再利用できることになっていますが、再利用する場合は、2つのケースが考えられます。

●生涯投資枠が1800万円の非課税保有限度に達した場合
●NISA口座内の株式や投資信託等を売却した場合