
▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい?
非課税保有限度額(生涯投資枠)とは
図表1は、新NISAの概要をまとめたものです。
図表1
金融庁「NISA特設ウェブサイト NISAを知る」(※2)に基づき筆者が作成
新NISAでは、年間投資枠が「つみたて投資枠」120万円、「成長投資枠」240万円の合計360万円となり、非課税保有限度額(生涯投資枠)は1800万円となっています。
生涯投資枠1800万円は、すべてつみたて投資枠として使用できますが、成長投資枠は、内数で1200万円が上限となっています。また、2023年までの旧NISAでの保有額は、2024年からの新NISAの生涯投資枠1800万円の外枠で管理されます。
生涯投資枠1800万円は、購入時価額で非課税投資枠が管理されます。したがって、仮に成長投資枠において200万円で購入した株が300万円になった場合でも、成長投資枠の残高は200万円となり、なお40万円の非課税投資枠があることになります。
年間投資枠360万円を毎年フルに利用した場合は、最速で1800万円の非課税保有限度に達するのは5年後ということになります。
生涯投資枠の再利用
生涯投資枠は、再利用できることになっていますが、再利用する場合は、2つのケースが考えられます。
●生涯投資枠が1800万円の非課税保有限度に達した場合
●NISA口座内の株式や投資信託等を売却した場合