45歳独身の団地暮らしで「貯金800万円」まで貯まりました。このまま生活が変わらなければ、老後資金はもう貯めなくてもよいでしょうか?
老後のための資金作りは、定年を超えても余裕をもって生活するために重要です。   老後の生活費に不安があるときは、老後ならではの出費項目も調べておくことが大切です。今回は、老後資金が800万円で足りるのか、また、チェックしておきたい項目などについてご紹介します。

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老後資金は800万円で足りる?

総務省統計局の「家計調査報告[家計収支編]2023年(令和5年)平均結果の概要」によると、令和5年の65歳以上かつ単身無職世帯の方の平均消費支出は月14万5430円、非消費支出は月1万2243円の計15万7673円でした。対して、平均収入は月12万6905円で、毎月3万768円が不足しています。
 
不足分を補うのは、基本的に貯金です。もし800万円の貯金があったとすると、約260ヶ月分、年数にして約21年は生活費を補えることになります。65歳の直前まで働き、65歳になってから年金と貯金だけで暮らすと考えると、86歳まで生活できる計算です。
 
厚生労働省の「令和5年簡易生命表の概況」によると、男性の平均寿命は81.09歳、女性の平均寿命は87.14歳です。貯金800万円があるとすれば、少なくとも平均寿命程度まで生活はできると考えられます。
 
ただし、実際にかかる生活費は本人の生活スタイルや、介護が必要かどうかでも変動します。余裕をもって老後の生活を送りたいなら、おおよそ自分の生活スタイルでどれぐらいの生活費が必要なのか把握しておきましょう。
 
特に、同じ団地やマンションに住み続ける場合、長期にわたり家賃が発生します。自身が払う家賃金額を想定し、住み続ける期間までどれぐらいの資金が必要なのかを知っておくことが大切です。
 

老後で用意しておきたいお金の項目とは