電気自動車(EV)を買うべきか悩んでいます。ガソリン車と比較して維持費や充電コスト、補助金などのメリットはどれくらいあるのでしょうか?
電気自動車(EV)の購入を検討する方が増えていますが、ガソリン車と比較した際の維持費や充電コスト、補助金のメリットはどうなのでしょうか?この記事では、EVのコストメリットを具体的に解説し、購入の判断材料を提供します。

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EVとガソリン車の維持費を比較

電気自動車(EV)とガソリン車の維持費を比較する際、燃料費やメンテナンス費用だけでなく、保険料や税金なども考慮する必要があります。以下に、各項目の比較をまとめました。
 
1. 燃料費(走行コスト)
 
・ガソリン車:燃費15km/Lの車でガソリン単価が1Lあたり180円の場合、年間1万キロメートル走行したときの燃料費は約12万円と計算できます。
 
・EV:電費6.0km/kWhの車で電力料金の単価が31 円/kWhの場合、年間同距離を走行したときの充電費用は約5万1646円です。
 
2. メンテナンス費用
 
・ガソリン車:エンジンオイル交換やエンジン関連のメンテナンスが必要で、年間のメンテナンス費用は高くなる傾向があります。
 
・EV:エンジンがないため、エンジンオイル交換が不要で、構造がシンプルなためメンテナンス費用も抑えられる傾向があります。
 
3. 税金
 
・ガソリン車:排気量に応じて自動車税が課され、例えば1.0~1.5Lクラスでは年間約3万500円が必要です。
 
・EV:排気量がないため、1.0L以下の区分が適用され、年間約2万5000円となります。また、EVはエコカー減税により新車登録時と初回車検時の自動車重量税が免税されるなどの優遇措置があります。 さらに、2026年3月31日までに取得したEVは、自動車税環境性能割が非課税となります。
 
4. 保険料
 
・ガソリン車:車種や等級により異なりますが、普通乗用車(自家用)の年間保険料は5~7万円程度が目安といえるでしょう。
 
・EV:車両価格が高いことや専用部品の修理費用が高額になる可能性があるため、保険料がやや高くなる傾向があります。ただし保険会社によっては、「エコカー割引」や「電気自動車割引」などの特典が提供されている場合もあります。
 
5. 車検費用
 
・ガソリン車:車検時には自動車重量税や各種点検費用がかかり、2年ごとに10万円程度の費用が発生します。
 
・EV:エコカー減税により、新車登録時と初回車検時の自動車重量税が免税されるため、車検費用が抑えられるメリットがあります。
 
■総合的な比較
 
これらの要素を総合すると、EVの維持費はガソリン車に比べて年間で5~7万円程度安くなる可能性があります。
 
ただし、車両価格や使用状況、地域の電気料金やガソリン価格、保険会社の設定などにより差異が生じるため、具体的な数値は個々の状況に応じて異なります。
 

EVの充電コストと実際の利用シーン