
▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい?
貯蓄額はどれくらいか
年収600万円の人の貯蓄額について、金融広報中央委員会の「知るぽると」で公表されている「家計の金融行動に関する世論調査(令和5年)」をもとに見ていきましょう。なお、預貯金以外の金融資産は含みません。
まずは、単身世帯の場合です。預貯金の全体平均額は408万円、中央値は100万円です。年収500~750万円の場合の預貯金の平均は840万円と、全体平均よりも2倍以上多い額が貯金されています。
続いて、二人以上世帯の場合です。預貯金の全体平均額は563万円、中央値は330万円です。年収500~750万円の場合、預貯金の平均は515万円と全体平均よりも少ないことが分かりました。
貯金をするためのポイント
収入があるのになかなか貯金ができない、と悩む人もいるでしょう。今は安定した収入があったとしても、将来的にお金が必要になった場合を考えると、貯金できていない現状は不安にならざるを得ません。
本項では、4つの項目にわけて貯金をするためのポイントについて解説します。工夫することで、少しずつ貯金できるようになるでしょう。
収入・支出・資産を確認する
貯金をする前に、現状の把握をしましょう。現状とは、「収入」「支出」「資産」についてです。貯金ができない人は、特に自分がどれくらいのお金を使っているのかの「支出」を把握できていないケースが見受けられます。なににいくら使っているか知ることで、見直すべき部分が分かるようになります。
支出について、以下の点について詳しく把握しておきましょう。