引っ越しをするのですが、「家賃5万円の都市ガス」の物件と「家賃4万円8000円のプロパンガス」の物件ならどちらが低コストですか?
引っ越しを考える際は、家賃だけでなく、光熱費の負担も重要なポイントです。都市ガスとプロパンガスでは、その料金体系や特徴に大きな違いがあります。   都市ガスは都市部で一般的に使われ、安定した供給と比較的低コストが魅力です。一方、プロパンガスは災害時に強い耐性を持ち、発熱量が高いという特徴があります。   本記事では、都市ガスとプロパンガスの特徴と料金の違いを比較し、どちらが低コストなのかを考察します。

▼「シャワーだけ」vs「お湯をためる」1人暮らしはどっちがお得? それぞれの水道代・ガス代を比較

都市ガスの特徴

都市ガスは、ガス導管を通じて供給されるガスで、都市部では広く利用されています。ここでは、都市ガスの主な特徴を2つ紹介します。
 

配送コストがかからない

都市ガスは、地下に埋設されたガス導管を通じて供給されるため配送費用がかかりません。一方、プロパンガスはガスボンベを業者が定期的に配送する形態を取っており、その配送にかかる費用(人件費、ガソリン代など)がガス料金に含まれることが一般的です。
 
そのため、プロパンガスのほうが配送コストを含めた総額が高くなる傾向があります。都市ガスはその分、安定した供給とともに、配送にかかる追加コストがないため、ランニングコストを抑えられる特徴があります。
 

企業間の価格競争がある

都市ガスは、2017年の小売全面自由化以降、消費者が複数のガス会社を選択できるようになりました。自由競争により、各ガス会社は価格を競い合い、消費者にとって有利な料金体系が提供されるようになっています。
 
既存のガス会社と新規参入の電力会社やその他のエネルギー関連企業が参入することで、消費者が選べるガス会社が増えたため、料金の競争が一層激しくなっているでしょう。
 
この競争が、都市ガスを利用する際の料金をより低く抑える要因となっており、料金体系の選択肢が豊富である点が都市ガスのメリットです。例えば、電力会社とガス会社のセット販売や、新たな料金メニュー、ポイントなどのサービスが提供され、消費者に利益をもたらしています。
 

プロパンガスの特徴