外出時の「暖房」は、「何時間まで」だったら「つけっぱなし」のほうがお得?
冬場の寒さが厳しい中では、生活をするうえでエアコンの暖房は欠かせません。電気代が気になるところですが、外出時に暖房をつけたままにするべきか悩む方も多いでしょう。   本記事では、どれくらいの時間なら外出時に暖房をつけっぱなしにしたほうがお得なのかについて解説します。

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暖房のつけっぱなしがお得な時間

エアコンの電気代は暖房と冷房のどちらでも、運転開始直後に多くの電気代がかかるとされています。その理由は、室温をエアコンの設定温度に合わせるために多くの電力を消費するからです。無論、室温とエアコンの設定温度の差は、エアコンの運転開始時が最も大きくなっています。
 
また、夏場よりも冬場の方が室温と設定温度の差が大きいことが多いため、それだけ消費電力が多い状態で運転される時間が長くなるのです。このことから、基本的に冷房よりも暖房の方が電気代はかかるとされているのです。
 
なお、室温が設定温度に近づくと、エアコンは室温を維持させる程度の運転状況になるため、運転開始時ほどの電力は消費しなくなります。つまり、室温を維持している間は、運転開始時ほどの電気代はかかりません。
 
状況次第ではありますが、1時間程度の外出であれば暖房は切らずにつけっぱなしの方が電気代はお得になるとされているようです。
 
冬場は暖房を切るとすぐに室温が下がり、設定温度と室温の差が生まれやすい傾向があります。つまり、この状況で暖房を切ると、室温を設定温度に近づけるために多くの電力を消費する状況が発生し、電気代がよりかかる可能性があります。
 

暖房を24時間つけっぱなしにした場合の電気代

エアコン使用時の1時間当たりの電気代は、消費電力に電気料金の単価をかけることで求められます。
 
電気料金の単価は電力会社によって異なるため、今回の試算では全国家庭電気製品公正取引協議会が定めている目安単価を用います。なお、現在の目安単価は31円/kWhです。
 
暖房使用時の消費電力が600Wのエアコンの場合、1時間当たりの電気代は約19円となります。つまり、24時間つけっぱなしにした場合は約456円です。
 
ただし、消費電力はエアコンの機種や運転状況、設定温度などにより異なる場合があります。そのため、上記の試算はあくまで一例となることにご留意ください。
 

エアコンの電気代を節約する方法