
▼エアコンを「10時間」つけっぱなしだと、電気代はいくらかかる? 電気代を抑える方法も紹介
炊飯器の保温とレンジ解凍の電気代比較
炊飯器は主にマイコン式、IH式、圧力IH式の3タイプに分かれます。同タイプであっても機種によって消費電力は異なるため、使用時の電気代は千差万別といえます。これは炊飯時に限らず、保温時も同様です。
家電製品などの電気代は1時間あたりの消費電力に、使用時間と料金単価をかけ算することで求められます。ただし、料金単価は各電力会社によって異なります。
そのため、今回は全国家庭電気製品公正取引協議会が定めている目安単価を使用して試算します。なお、現在の目安単価は31円/kWhです。
アイリスオーヤマ社製のあるIH式炊飯器は、1時間あたりにおける保温時の消費電力量が17.3Whとされています。つまり、1時間あたりの保温時の電気代は約0.5円となります。24時間であれば、約12円です。
ご飯を電子レンジで温める場合の電気代は、電子レンジの機種やW数、ご飯の量、時間などによって異なります。
ある電子レンジの場合、冷凍のご飯を700Wで3分温めた場合の電気代は約1.55円とされています。つまり、1時間あたりの保温時の電気代が約0.5円の場合、炊飯器で保温する時間が3時間より長くなる場合は、一度冷凍してから700Wで3分温めた方が電気代は安くなるといえそうです。
ただし、比較結果は炊飯器や電子レンジの機種などにより異なります。ご飯の量などによっては、電子レンジでの加熱時間がもっと少なくても十分な可能性がありますが、その場合でも機種などにより結果は異なるでしょう。
あくまで、特定条件における一例として参考にしてください。
とはいえ、1日炊飯器で保温するのであれば、一度冷凍してレンジで解凍した方が電気代は抑えられるケースが大半でしょう。