「NISA」と「iDeCo」どっちを選ぶ? 年間投資枠や資金の引き出し方などはどう違うの?
2024年からの新NISA制度により非課税保有限度額が拡大され、投資の選択肢が広がりました。一方、iDeCoも掛金の上限引き上げが検討されるなど、制度の変化が進んでいます。   この記事では、NISAとiDeCoの違いを「積立期間」「非課税保有限度額」「資金の引き出し」の3つのポイントで比較し、それぞれのメリットと活用方法について詳しく解説します。資産運用や老後の資金準備を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

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NISAとiDeCoの比較

NISAとiDeCoを比較していきます。どちらが自分に合いそうか検討していきましょう。
 

積立期間

NISA、iDeCoともに長期で積み立てができます。ただし、具体的な加入年齢=掛金払込年齢を比較すると、両者で相違点が見られます。
 
大きな相違点は、NISAは何歳まででも加入することができ、積み立ても可能であるのに対し、iDeCoは65歳未満までしか積み立てができないという点です。
 
iDeCoの積立期間は原則として20~65歳の45年間に限られるのに対し、NISAの場合は年齢の上限がないため、いくつになっても積み立てをして資産を増やすことが可能です。
 

非課税保有限度額

 

*1 つみたて投資枠:年間120万円、成長投資枠:年間240万円
*2 枠の再利用が可能。非課税保有限度額は生涯にわたって利用可能。NISA全体の非課税保有限度額は1800万円、そのうち成長投資枠の非課税保有限度額は1200万円。
*3 政府はiDeCoの実質的な非課税保有限度額の拡大を検討中。
 
新NISAになって非課税保有限度額は大きく拡大されました。旧NISAのつみたてNISAでは最大800万円だった非課税保有限度額が、新NISAでは総額で1800万円になっています。
 
さらに、旧NISAでは売却することで非課税枠が消滅しましたが、新NISAでは売却後も非課税枠が復活し、生涯1800万円の非課税枠を保持することが可能になっています。これにより、生涯にわたる投資計画を立てられるようになりました。
 
一方、iDeCoでは契約者の職業によって実質的な非課税保有限度額が異なります。
 
自営業者・フリーランスでは3672万円、会社員や公務員、専業主婦など厚生年金加入者の配偶者では648万円~1242万円と、1階建ての国民年金にしか加入できない自営業者・フリーランスに対しては大きく、2階建ての厚生年金に加入できる会社員や公務員、およびそれに準じる専業主婦などの厚生年金加入者の配偶者に対しては低く抑えられています。
 

資金の引き出し