改札から「同じ駅内」の「別の改札」に「移動」しただけなのに「料金」が引かれる場合もあるって本当?「定期券」をもっていてもそうなるの?
SuicaやPASMO、ICOCAなどの定期券を持っていることから、改札口を通って駅の構内を移動しようとしたところ、なぜか残高から料金が引かれていたという経験がある方もいるのではないでしょうか。   実は、定期券を持っているからといって、駅の構内を自由に行き来できるわけではないのです。   本記事では、同じ駅の別の改札に移動しただけで利用料がかかる理由を詳しく解説します。通勤や通学で普段電車を頻繁に利用する方は、ぜひ参考にしてください。

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定期券と入場券は別物

定期券を持っているのに、改札口を通って駅の構内を移動しただけで別途料金がかかる理由は、「入場券」の料金が発生しているためだと考えられます。ここでは、定期券と入場券の違いを分かりやすく解説しましょう。
 

定期券とは?

定期券は、指定された区間をあらかじめ定められた期間内に制限なく利用できるものであり、乗車券の一種とされています。正式名称を「定期乗車券」といいます。
 
定期券は、乗車する目的以外で駅に入場することはできません。例え定期券を所有していたとしても、別途入場券の購入が必要です。
 

入場券とは?

入場券とは、駅構内での見送りや出迎えをする際に購入する切符のことです。入場券では電車に乗ることはできません。なお、万が一乗車した場合には別途運賃が発生するとされているため、注意が必要です。
 
入場券は、各鉄道会社によって利用料金などが定められています。
 
JR東日本によると、東京の電車特定区間内における入場券は、「大人150円・こども70円」、JR北海道では「大人200円・こども100円」というように、利用エリアによって入場券の料金が異なります。
 
また、入場券には有効期限が定められていて、利用できるのは購入から2時間までです。万が一、2時間を超えて駅構内を利用した場合には、超えた時間に対して2時間ごとに入場料金が加算されることを覚えておきましょう。
 

入場券は切符で購入しなければならない?