夫の会社ではボーナスとは別に年1回「寸志」が現金支給されていたことが発覚…これってよくあることなのでしょうか?
賞与とは別に、小ボーナスとして「寸志」を渡されるケースがあります。給与や賞与と異なるとはいえ、直接お金を受け取っても問題ないのか疑問に思う方もいるでしょう。また、現金で寸志を受け取る際に、確認すべき事項もあります。   今回は、寸志の概要や現金で受け取っても問題ないのか、また、現金で受け取る際の注意点についてもご紹介します。

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寸志とは

ビジネスシーンにおける「寸志」とは、毎月の給与とは異なるタイミングで、ボーナスほどまとまった金額ではないものの、ねぎらいの意味を込めて渡されるお金のことです。
 
正社員に渡すケースもありますが、賞与の条件を満たさないパートやアルバイトの従業員に対して、ボーナス代わりに渡す場合もあります。企業によっては、現物で渡すケースもあるでしょう。
 

ボーナスや寸志を現金で直接受け取っても問題ない?

労働基準法第24条では給料について、「賃金は、通貨で、直接労働者に、その全額を支払わなければならない。」と定められています。つまり、通貨であれば現金支給でも、口座振り込みでも問題ないといえるでしょう。
 
ボーナスや寸志として渡された際に、計算が必要になったり問題となったりするのは「現物支給」の場合です。労働基準法にもあるように、賃金は通貨で支払うことが原則とされています。
 
現物支給とは、通貨ではなく自社製品や商品券を渡されることです。これらは通貨ではないため、場合によっては違法とみなされる可能性があります。
 
ただし、ボーナスや寸志ではなく、長年勤続の記念として旅行に招待したり、会社の創業記念に「記念品」として配ったりする場合は、基本的に問題ありません。また、条件を満たしていれば、その金額分は課税されない可能性もあります。
 
もし年に1回の小ボーナスとして現物支給される場合は、その内容について聞いておきましょう。
 

現金で寸志を受け取るメリットとデメリット