「NISA」か「iDeCo」の利用を検討中ですが、元本割れのリスクを考えるとなかなか始められない……。長く続ければ利益を得られますか?
昨年から、新NISAと呼ばれるようになったNISA。NISAは、株式や株式投資信託等で得た利益が非課税になる制度です。株式や株式投資信託は、よく「自己責任で行いましょう」といわれています。   そして、同じく自己責任が問われる制度としてiDeCoがあります。iDeCoは自己責任のもと、将来の老後資金を準備する制度で、やはり税制面のメリットがあります。   ただし、NISAもiDeCoも有価証券での運用における税制優遇制度です。いずれも価格変動のある金融商品を投資対象としますので元本保証はなく、価格変動については自己責任で運用していく必要があります。今回はNISAとiDeCoについて、商品の選択の幅を見ていきます。

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NISA…… 証券会社か? 銀行か?

NISA口座(以下、NISA)は、一人につき1口座しか開設できません。そして、NISAを利用できるのは銀行か証券会社のいずれかで、どの金融機関を利用するかによって投資できる商品も異なってきます。
 
銀行でNISAを開設することを選択する場合、利用できる商品は株式投資信託のみです。それも、NISAを開設した銀行で扱っている株式投資信託のみとなります。では、証券会社でNISAを開設した場合はどうなるのでしょうか?
 
まず、証券会社でも銀行同様に株式投資信託の扱いがあります。証券会社も銀行と同じく、NISAを開設した証券会社で扱っている株式投資信託のみです。
 
また、証券会社では株式投資信託に加えて、上場株式にも投資することができる点が銀行とは異なります。証券会社によっては、日本の上場株式のみならず、海外の上場株式(=例えばアメリカ株式)に投資する場合にも、NISAを利用できることがあります。
 

iDeCo…… 投資信託に加えて、「元本確保」を目指す商品も