上京後、久しぶりに帰省した大学生の娘と買い物。「1000円のランチは高すぎる」と言っていて色々と心配になりました…。仕送り額を増やすべきでしょうか?
大学進学にあたり、一人暮らしをスタートした子どもに仕送りを送っている家庭もあるでしょう。帰省した子どもとの買い物や食事も楽しみの一つですが、子どもの何気ない発言に「仕送りが足りていないのでは」「生活が苦しいのではないか」と心配になる方もいるかもしれません。   そこで今回は、一人暮らしの学生への平均的な仕送り金額や学生視点から考えたランチ代の費用についてご紹介します。

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一人暮らしの大学生への仕送り、平均額はいくら?

株式会社日本政策金融公庫の「令和3年度『教育費負担の実態調査結果』」によると、令和2年度の一人暮らしの学生への仕送り平均額は、年間90万3000円です。そのため、月に換算すると7万5250円の仕送りを受けています。
 
同調査によると、10.6%の学生は仕送りをもらっていませんが、一人暮らしの場合はほとんどの学生が仕送りをもらっているようです。割合としては、年間で50万~100万円未満の仕送りを得ている学生が約35%を占めており、家賃や食費などを補っていると考えられます。
 

大学生の子どもがいる家庭の平均年収

独立行政法人日本学生支援機構の調査によると、大学生の子どもがいる親の平均年収は表1の通りです。
 
表1

大学形態 年収
国立 856万円
公立 725万円
私立 838万円
平均 835万円

出典:独立行政法人日本学生支援機構「令和2年度学生生活調査結果」を基に筆者作成
 
表1より、大学生のいる家庭は月60万~71万円ほど収入を得ていると想定できます。また、月の仕送り金額の平均が、前述の7万5250円のため、収入の約1割を子どもへの仕送りにあてていると考えられます。
 

大学生が一人暮らしにかかる費用はどれくらいなのか