「メキシコのカンクン」へ旅行に行くため、成田発の直行便を予約しました。長時間のフライトで「エコノミークラス症候群」が怖いのですが、「3~4倍」の金額を払って「ビジネスクラス」を取ればリスクを減らせますか?
日本から遠く離れた外国へのフライトは、ときに十数時間にも及ぶことがあります。そんなときに気になるのが、血行不良が起こり血液が固まりやすくなる「エコノミークラス症候群」という病気です。   もしも長時間のフライトが必要な旅行を計画するのなら、座席を広々と使えるビジネスクラスを検討したほうがいいのでしょうか。エコノミークラスとビジネスクラスはおよそ数倍の運賃差があるとも言われますが、その差額を払えばエコノミークラス症候群になるリスクを減らせるのかどうか、当記事で詳しく紹介します。

▼新幹線で1人で「2席分」の購入はNGなの? 規則を確認

「成田発メキシコ着」の直行便は「約12時間45分」のロングフライト

カンクンはメキシコ有数のリゾート地であり、国内東部にあるユカタン半島の先端に位置しています。メキシコの母国語はスペイン語ですが、外国人旅行者の多いカンクンでは英語も通じるなど、世界各国から観光客が訪れる人気の高いエリアです。
 
首都のメキシコシティ行きは日本からの直行便があり、フライト時間は約12時間45分から14時間ほどが目安です。一方で、カンクンにも国際空港は存在するのですが、残念ながら現在のところ日本からの直行便は運航されていません。
 
そのため、ロサンゼルスなど他の都市を経由した乗り継ぎが必要になります。乗り継ぎが発生するとさらにフライト時間が長くなり、16時間程度から場合によっては24時間と、ほぼ1日がかりで移動することも視野に入れたほうがよさそうです。
 

長時間のフライトは「エコノミークラス症候群」のリスクも

10時間以上の長時間フライトになると、心配になるのが「エコノミークラス症候群」の発症リスクです。エコノミークラス症候群は、長時間座席に座る姿勢を保たなければならない環境において、膝周辺の血流が滞ってしまい、進行すると血栓ができてしまう症状を指します。
 
初期の段階ではむくみや痛み、しびれといった程度の症状ですが、次第に息苦しさなどを感じはじめ、最悪の場合命を落としてしまう危険性もある病気です。
 
「エコノミークラス症候群」という名称ではあるものの、もちろんビジネスクラスやファーストクラスの乗客であればリスクがないというわけではありません。エコノミークラス症候群を予防するためには、その仕組みや対処法を理解しておく必要があります。
 

「エコノミークラス症候群」にならないよう機内で気をつけること